続かない仕事と人生

過去に経験した出来事を少しずつ書いていきます。

喪女と風俗

DHC 亜鉛 60日分 60粒

DHC 亜鉛 60日分 60粒

いわゆるクンニ屋さんとでも言うのだろうか、女性用風俗とも言い切れぬサービスを受けてきた。


性感マッサージというのに興味があったのだが、いかんせんどのサイトも怪しい。


とある体験ブログにはしっかり確認してサービスを受けましょう、と注意を謳っていた。


どう確認してどう安全だと判断すればよいか…


散々考えたがもう、思い切って踏み込むしかないのであった。


複数サイトを見て、一番良さそうな物にメールを送ったが、返信は無かった。


個人でやってるから面倒くさい時にはぶいたり、リピーターだけでやってるのが多いのかもなーと思い、次のサイトにメールを送った。


そこは性感マッサージでは無かったが、この際何でもよくなっていた。料金は無料で、更にホテル代も折半だそうだった。なんだよそれ。


オナニーし、眠ると翌朝返事が来ていた。


目覚めるとさほどどうでも良くなっていたので、あぁ、本当に生きているサイトだったのか、と冷静に感心した。


目覚めたのは昼で、ご飯を食べて、着替えをして化粧をしているとだんだん時間に迫ってくる。


風俗初体験の人はこんな気持ちなのだな、頻繁にメール更新をして非常に落ち着かない。


プロフィールに書いてある自称清潔感のあるフツメンというのはなかなか上手いごまかし方だ。


どんな人間がくるのだ、どうしてそんな活動をしているのだ、どんな客がくるのだ、色々と興味がある。


そうこうしていたら待ち合わせの時間だった。


現れたのは、なるほどね、と感想が溢れるような男性だった。


「(僕の外見で)大丈夫ですか?」


と聞かれた。


何だろう、答えにくいんだよあなたの容姿は…


こういう事を0.5秒考えたが、反射的にはいと答えていた。


すると男性はスタスタと歩き出しかなり距離を取られていた。


どうやら知り合いに見つかるのを非常に恐れているらしかった。


客の女を置いてスタスタ歩くとは…挙動不審だしさては童貞なのかと考えた。



数分歩くとなんともノスタルジックなホテルに連れられた。古いネオンにラブホテルの特有の強い匂い。


設備もなかなか古そうだった。受付にはおばさんがいて、前料金です!といいつけていた。


この時点で今日はもう根掘り葉掘り聞いて帰るかなあと考えていた。


男性にシャワーを浴びてもらい、私はその間、性的な話を大っぴら気に話せる女の友人に今夜会えるかアポを取っていた。


すでにネタにしないと気が済まない状況だった。


私はシャワーを浴びなかった。万が一盗撮器具を設置されたらたまらないからな。


男性はシャワーから上がってバスローブに着替えていた。


これはオイルマッサージなどではないので、導入はどうなるのだろう、じゃクンニしま〜すというノリで始まるのか?


一向に進まないので、腰が痛いのでマッサージしてもらえないか、と申し出た。


そうやってるうちに上手いことやってくれ…!たのむ…!


私の優しさは、上手いこと受け取られ、しばらくは素人のマッサージを受けていた。


んじゃ服脱ぎますか、となり電気を消してもらった。彼の顔はなるべく見ないようにして、


クンニタイムの始まりだった。


長い事クンニをされてなかったので贅沢だなぁ、でもイくまでないなぁあ〜彼氏がgps使って探されたら終わるなぁ〜テレビに水谷チエ子が出てるなぁ〜歯磨きしてたけどヒゲは剃ってないなぁチクチクするなぁ〜


などどうでもいい事ばかり考えていた。


結果的に絶頂に達する事は無かった。


ただ長い時間クンニと手マンをされた。痛い事はなかったから上手なのかもしれない。


絶頂に至らないのは私の体が悪いのか…それともオイルマッサージという私の望むシチュエーションでなかったからなのか…


なんとなく申し訳なくなったので手土産を渡して帰った。


最後まで彼は私と距離を取り、逃げるように帰って行った。


トータル的な出費は千円ちょいだし、経験にはなっただろ。


女友達は今夜忙しいらしく一人でラーメンを食べて帰った。





続かないの始まりコンビニアルバイト


初めて人に雇われたのは友人の誘いで入ったコンビニのアルバイトだった。

家から最も近く、一番利用していたコンビニであった。

友人はそこにオープニングスタッフとして勤務していた。

私はアルバイトをまだした事が無く、楽しそうに働く友人の姿を見ていいなあと思っていた。

私のこの頃の労働に対する意識はすこぶる低く、特にコンビニのアルバイトは楽だ、というイメージを持っていた。

この時は楽に楽しく働けるぞ、と意気揚々だった。地獄を見る事になるとはつゆしらず…。

オーナーは色黒、体育会系でガタイの良いゴリラみたいな奴だった。声がとにかくでかい。


まず入ってさせられたのは入り口付近に突っ立ち、ひたすら「いらっしゃいませ!!」と叫ばされる事だった。

かなり困惑した。こんな所に立ってひたすらいらっしゃいませを言い続けるアルバイトなど見た事なかった。

客も何だか不審な目で見ている気がしてたいそう恥ずかしかった。

普段コンビニを利用していて全く気にならない店員の「いらっしゃいませ」の挨拶。
言う側はけっこう声を出さなければいけない。この時点で辞めたくなった。

ゴリラが「よしいいぞ」と言うまでさせられた。

次に教えられたのがフェイスアップと言うものだった。
全ての商品を表に向ける事である。

売れたあとにも商品が棚にスカスカ状態に見せない様に前に出したりもする。

その後レジの使い方や発注の仕方など色々と教えられた。



昼時の客が多い日だった。

とにかくレジが混んでいてひたすら会計をしフェイスアップどころでは無かった。

ひと段落してすぐオーナーがあらわれ、「おいゴルァ!!!フェイスアップができてない!!」とバックヤードに呼び出された。

何とも絶妙に悪いタイミングで現れるゴリラだった。

レジで精一杯でフェイスアップどころじゃ無かったんです!という口答えも出来ず、店の三カ条みたいなのを何回も大声で言わされた。

10代の女にする事かよ…と思いつつも罵声を浴びせてくるオーナーに涙した。



タイミングの悪い事は更に続く。

おせち、ケーキ、お歳暮の時期だったのだ。

バックヤードには予約を取ってきた数を張り出される。

日本一売れてるおせちが、何故日本一売れているかの理由を知ってしまった。

アルバイトが圧力により買わされているのだった。

私にはおせちを買ってくれるような友人や親戚は居ない。

私を誘った友人にどうするのかと聞くと「親戚が亡くなったので祝いものは無理で…」と押し通すそうだった。

その手は使えないか…と落胆したが、ゴリラオーナーは毎回「予約何個取った?」と圧をかけてくるのであった。

女子高生のバイトの子が10予約を取っているせいで私達の風当たりはかなり強かった。

私は渋々お歳暮だけ親戚に贈り、一つだけ数字を上げた。

そんな事が続き私はアルバイトを数週間で辞めた。

家から最寄りという事もあって外出する時は見かけるたび爆破してやりたいと思う。あの茶色いダッサイユニフォームを見るたび吐き気がし、同じ系列店もしばらく入れなかった。


仕事の続かない人生のスタートはこのような感じだった。
コンビニはどこもこんな感じなのだろうか?

最低賃金でもやる事覚える事が多く、割に合わない仕事だと思う。

今では私はすっかりファミマ推しの人間になった。そしてコンビニ店員に愛想よくしている。




セブンイレブンの罠

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