喪女と風俗
- 出版社/メーカー: DHC
- 発売日: 2012/02/21
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
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いわゆるクンニ屋さんとでも言うのだろうか、女性用風俗とも言い切れぬサービスを受けてきた。
性感マッサージというのに興味があったのだが、いかんせんどのサイトも怪しい。
とある体験ブログにはしっかり確認してサービスを受けましょう、と注意を謳っていた。
どう確認してどう安全だと判断すればよいか…
散々考えたがもう、思い切って踏み込むしかないのであった。
複数サイトを見て、一番良さそうな物にメールを送ったが、返信は無かった。
個人でやってるから面倒くさい時にはぶいたり、リピーターだけでやってるのが多いのかもなーと思い、次のサイトにメールを送った。
そこは性感マッサージでは無かったが、この際何でもよくなっていた。料金は無料で、更にホテル代も折半だそうだった。なんだよそれ。
オナニーし、眠ると翌朝返事が来ていた。
目覚めるとさほどどうでも良くなっていたので、あぁ、本当に生きているサイトだったのか、と冷静に感心した。
目覚めたのは昼で、ご飯を食べて、着替えをして化粧をしているとだんだん時間に迫ってくる。
風俗初体験の人はこんな気持ちなのだな、頻繁にメール更新をして非常に落ち着かない。
プロフィールに書いてある自称清潔感のあるフツメンというのはなかなか上手いごまかし方だ。
どんな人間がくるのだ、どうしてそんな活動をしているのだ、どんな客がくるのだ、色々と興味がある。
そうこうしていたら待ち合わせの時間だった。
現れたのは、なるほどね、と感想が溢れるような男性だった。
「(僕の外見で)大丈夫ですか?」
と聞かれた。
何だろう、答えにくいんだよあなたの容姿は…
こういう事を0.5秒考えたが、反射的にはいと答えていた。
すると男性はスタスタと歩き出しかなり距離を取られていた。
どうやら知り合いに見つかるのを非常に恐れているらしかった。
客の女を置いてスタスタ歩くとは…挙動不審だしさては童貞なのかと考えた。
数分歩くとなんともノスタルジックなホテルに連れられた。古いネオンにラブホテルの特有の強い匂い。
設備もなかなか古そうだった。受付にはおばさんがいて、前料金です!といいつけていた。
この時点で今日はもう根掘り葉掘り聞いて帰るかなあと考えていた。
男性にシャワーを浴びてもらい、私はその間、性的な話を大っぴら気に話せる女の友人に今夜会えるかアポを取っていた。
すでにネタにしないと気が済まない状況だった。
私はシャワーを浴びなかった。万が一盗撮器具を設置されたらたまらないからな。
男性はシャワーから上がってバスローブに着替えていた。
これはオイルマッサージなどではないので、導入はどうなるのだろう、じゃクンニしま〜すというノリで始まるのか?
一向に進まないので、腰が痛いのでマッサージしてもらえないか、と申し出た。
そうやってるうちに上手いことやってくれ…!たのむ…!
私の優しさは、上手いこと受け取られ、しばらくは素人のマッサージを受けていた。
んじゃ服脱ぎますか、となり電気を消してもらった。彼の顔はなるべく見ないようにして、
クンニタイムの始まりだった。
長い事クンニをされてなかったので贅沢だなぁ、でもイくまでないなぁあ〜彼氏がgps使って探されたら終わるなぁ〜テレビに水谷チエ子が出てるなぁ〜歯磨きしてたけどヒゲは剃ってないなぁチクチクするなぁ〜
などどうでもいい事ばかり考えていた。
結果的に絶頂に達する事は無かった。
ただ長い時間クンニと手マンをされた。痛い事はなかったから上手なのかもしれない。
絶頂に至らないのは私の体が悪いのか…それともオイルマッサージという私の望むシチュエーションでなかったからなのか…
なんとなく申し訳なくなったので手土産を渡して帰った。
最後まで彼は私と距離を取り、逃げるように帰って行った。
トータル的な出費は千円ちょいだし、経験にはなっただろ。
女友達は今夜忙しいらしく一人でラーメンを食べて帰った。